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「チョコレートのう胞ってどんな治療をするの?」「今度卵巣のう腫の手術をすることになったけど不安…」とお考えの人はいませんか?
私も実際に手術や入院を経験しましたので、この記事では、どんな手術をしてどんな入院生活だったのかを覚えている限り書いてみたいと思います。
参考になれば嬉しいです!
コンテンツ
いざ入院!
初日は結構バタバタ…
入院当日は直接病棟へ向かい手続きを行いました。
手続きは提出書類と診察券、保険証などを係の方にお渡しするだけ。意外にシンプルでした。すぐに部屋に案内していただき、ついに入院開始です。
部屋は相部屋でしたが1人のスペースが広く、さらに窓際だったのでよかったです。
部屋に到着すると、担当看護師の方、薬剤師さん、事務担当の方、レンタル品担当の方など代わるがわるいらっしゃって説明を受けます。
ゆるトラ
さらに手術の説明が担当の先生からあったり、病棟内の案内をしていただいたり結構バタバタ。
この日行ったことは
- 入院手続き
- 施設やレンタル品の説明
- 採血
- 手術の説明(担当の先生)
- 入院生活の説明(看護師さん)
- 手術前の確認(麻酔科の先生、手術室看護師さん)
- 薬の確認(薬剤師さん)
- 手術箇所のマーキング
この日は手術前日のため、体がちゃんと動きます。空き時間はベッドでできる好きなことをやって存分に楽しみました。
そして驚いたのが、ごはんがおいしいこと!!
病院のごはんというと味が薄くて微妙なイメージがありましたが、普通においしい!初日のお昼はハヤシライスでしたが、おいしく完食しました。
ただ体がいくら自由に動くと言っても、翌日は人生はじめての手術…。緊張もしてきました。
ゆるトラ
翌日のため、夜に下剤を飲んでベッドにつきました。
大変だったこと
- 手続きや説明で色んな人がくるので結構バタバタする
- さまざまな担当の方がいつ来るか時間が読めないのでずっとベッドにいる必要があった
よかったこと
- ご飯がおいしかった!
- 病院のみなさんが親切だった!
いよいよ手術当日!
朝イチの手術
病棟では朝6時にアナウンスが鳴り、起床。それから看護師さんの朝の体温や血圧のチェックがあります。
5時間くらいは寝れたものの、周りの音や下剤の効果であまり寝付けず…。
私は朝イチの手術だったのですぐに手術用の服と血栓予防のソックスをつけて準備完了。準備中に手術を担当する先生も来てくれてなんだか心強かったです。
手術室へ
手術室へは歩いて向かいます。手術室に入ると、沢山の人が看護師さんたちと待っている姿が…。もっと緊張してきました!
そして看護師さんや麻酔科の先生から挨拶をうけていよいよ手術台に。
私の場合は女性の先生や看護師さんが多かったので、「緊張してる〜?そりゃ緊張するよねー」などとフランクに話してくれて緊張を和らげようとしてくれていて嬉しかったです。
心電図や血圧計、点滴のルートもとったところで、「それでは今から麻酔を入れていきますね。少し打ったところが寒くなるかもしれません」と言われて麻酔がスタート。
麻酔ってこんな感じか〜視界が暗くなってきたなー…と思った次の瞬間には病室に戻っていました。
気づいたら無事に手術終了していた
手術は予定通り3時間程度で終わったようでした。
気づいたときには点滴と痛み止めとお小水用の管で繋がれていて病室で寝ている状態でした。
病室に戻る途中に家族が声をかけてくれたらしく、しっかりうなづいてリアクションを取っていたようなのですが、私自身の記憶には母の「がんばったがんばった」の声しか残っていませんでした。
心配していた人工呼吸の管も知らないうちに抜かれていて、うっすらと管が抜かれる感覚を覚えてはいるのですが、気持ち悪くなったりするほど記憶にはほとんど残っていません…。
ゆるトラ
病棟にもどってからが辛かった…
病室に戻ってからはひたすら寝るだけしかやることがありません。幸い麻酔の影響もあり終わったばかりのときは眠かったので、そのまま眠りにつきました。
しかし、徐々に時間が立ってくるとずっと寝ているので腰が痛くなってくるんですよね…。この日の夜には腰がバキバキになっていましたが、どうすることもできません。
看護師さんから「寝返りは打っても大丈夫ですよー」と言ってもらえましたが、そもそもお腹の切ったところが怖くて寝返りなんて打てない!!少しでも動こうとすれば切った部分が痛みます。
ちょっとずつ姿勢を変えてどうにか夜を越しましたが、ここが一番つらかったなぁ…。
大変だったこと
- 術後寝てるしかなくて、腰が痛かったこと
- 朝イチの手術だったので終わってから翌朝までの時間がとても長くて寝れなかったこと
よかったこと
- 手術が無事に終了したこと!
- 手術そのものの辛さがなかったところ
手術の翌日(術後1日目)
寝不足と痛み止めの副作用が辛かった…
どうにか朝を向かえると、ようやくベッドで身体を起こしてもらえるようになりました。水もここから飲めるようになります。
腰の痛みは解消されたのですが、次は痛み止めの点滴と寝不足で吐き気が…。
もともと麻酔や痛み止めで吐き気が出ることは説明されてはいましたが、寝不足の身体には余計にこたえました…。リバースしようと思っても何も食べてないので何も出ないし、お腹に力が入って痛みました。
また術後翌日には自力で歩くことが求められます。自力で歩ければ、手術のときからついていたお小水の管をとって自分でお手洗いに行けるようになるんです!
ずっと寝っぱなし&睡眠不足でフラフラではありましたが、とりあえず管はとりたい!ということで、点滴の台とお友達になってどうにか自力でトイレに行けるようになりました!これは達成感がありましたねー。
それでもこの日は気持ち悪さとフラフラでまったく動けず、水もほとんど飲まずにベッドで寝ていました。身体を起こしたのはお手洗いと夕ご飯くらいでしたね。
食事は夕ご飯から再開し、流動食からのスタートでほとんど水分でした…。
また、手術の影響で少しですが不正出血もありました。
大変だったこと
- 痛み止めと寝不足で吐き気がきつかったこと
- 頭がフラフラしてとても歩けるような状態じゃなかったこと
よかったこと
- 大変だったけど自力で歩いてお小水用の管が抜けたこと
術後2日目
ようやく動けるようになった!
術後2日目の朝は前日に比べればよく眠ることができ、朝から調子が良くなったと実感できるようになりました。
吐き気もなくなったし、あとはなるべくたくさん歩いて術後の経過を順調にしていくだけ!俄然やる気が出てきました!
といっても、この日の午前中までは痛み止めの点滴が繋がれています。これが結構動きづらいんですよね…。本当は前日に取れているはずだったのですが、痛み止めをすべて送りきらないと取れないものだったようで、私の場合は2日目の午前中まで伸びました。
午後は点滴も外れて、食事もどうにか食べられたので、たくさん歩こうと思い、病棟や売店の散策に向かいました!
目安として、「手術翌日なら病棟を1〜2周、その後は1日経つごとに1〜2周プラスしていくといいですよ!」と看護師さんに教えていただいたので、頑張って歩きました!
傷は歩くと響くし押すと痛いけど、何もしていないときなら気にならなくなりました!
ゆるトラ
シャワーも許可が出たのですっきりさっぱりです!
退院後の生活についての説明も
この日は退院後の生活について看護師さんから説明がありました。
- 激しい運動やお腹をねじるような運動はしないこと
- 家事も最初は休み休みやること
- しばらくは人の多い電車になるべく乗らないこと(ぶつかる可能性があるため)
など説明を受けました。
退院後に何かあったら不安だな…と思っていましたが、何かあったらかまわず連絡してくださいと言っていただけたので少し安心できました。
お腹の張りがすごかった…
この日はお腹の張りが結構強くてご飯を食べるのはとても苦労しました。
この日のご飯は3分粥→7分粥→全粥と徐々に普通の食事に戻していくスタイルだったのですが、いかんせん少し食べるとお腹がパンパンになってしまったので、少しずつしか食べられませんでした。
いつものスピードで食べようと思うと1日以上絶食していた分、お腹がびっくりしちゃうんだろうな…。
大変だったこと
- お腹の張りが強くてご飯を食べただけでかなり苦しくなったこと
よかったこと
- 点滴が取れて自由の身になったこと!
- 吐き気やフラフラがなくなって歩けるようになったこと!
術後3日目
かなり自由になった!
術後3日目はやらなければいけないことがほとんどなかったのでほとんどが自由時間でした。
おなかの傷も普通にしていればまったく痛まなくなったので、歩けるだけ歩くようにしていました。別フロアの売店に3回くらい行きましたね。
逆に自由時間が多すぎて、暇だなぁ…と思う余裕まで出てきました。基本はベッドでテレビを見たりPCをいじったりしつつ、数時間おきに歩きに行くという感じでしたね。
防水テープをはがした!
この日唯一やったことはお腹の防水テープをはがすこと。
傷の上には、傷をふさぐ細いテープがあり、その上に傷をすべて覆うような形で防水テープが貼られていました。
先生
ゆるトラ
先生
ゆるトラ
先生
ゆるトラ
先生
ゆるトラ
このようなやりとりがあったのでシャワーに入るときはかなりびびっていたのですが、実際にお湯をかけてみるとまったくしみませんでした!
これで普通にお風呂も入れるようになりました!
ご飯も常食に!
この日の朝からごはんも常食(ふつうのご飯とおかず)になりました。食べるのが好きだったのでとても嬉しかったです!
お腹の張りはきつかったですが、おいしいごはんが食べられたことでエネルギーも充電できました!
大変だったこと
- 暇な時間をつぶすこと
- お腹の張りが続いたこと
よかったこと
- ごはんが通常にもどったこと
- 傷がシャワーでしみなかったこと
- 前の日よりもっと歩けるようになったこと
退院日(術後4日目)
いよいよ退院!
退院は午前中だったので、朝食前に荷物をまとめてあとは出るだけにしておきました。朝食後に歯磨きと着替えをして、看護師さんから退院後のお薬ももらいます。
最後に担当看護師さんに忘れ物チェックをしてもらって、荷物を病棟の出口まで運んでもらってついに退院!
入院中かなり居心地がよかったので寂しい気持ちもしましたが、退院できるくらい回復したんだという喜びも持ちながら自宅へ戻りました。
自宅に戻る際は、とても荷物を持ち上げられる状態ではなかったので、知り合いにお迎えをお願いして運んでもらいました。
しばらくは重いものをもつのも避けましょうね!
大変だったこと
- なし!!
よかったこと
- 無事退院できたこと!
手術でかかった費用は?
今回の手術では高額療養費制度を使ったので、実際に病院支払った金額は約7万円でした。
もしこの制度を使っていなければ、窓口で約22万円を支払うことになっていました。
もちろん、仮に使わなかったとしても後日基準からオーバーした額は戻ってくるものなのですが、手元から出ていく金額を減らせると安心できますし使ってよかったなと思います。
また、上記の金額に加えて、
- レンタル品(入院着とタオル)の支払い
- 入院グッズの購入費
- 入院までの外来の医療費
はかかりますので、すべて合わせると約10万円くらいでした。保険に入っていれば、後日保険金が入りますので十分まかなえるかと思います。
ゆるトラ
まとめ
この記事では、卵巣腫瘍(チョコレート嚢胞)で入院した時の体験談を綴ってきました。
今回、人生はじめての入院で緊張しましたが、病院の方の手厚いサポートのおかげで不自由なく入院生活を送ることができました。
次の記事では退院後にどのような生活をしていたのかまとめていきたいと思います!
これから手術を控えている方の参考になれば嬉しいです!